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弱視者問題研究会
Association of People with Low Vision

遠くのものが見えにくい

健康診断などで視力検査を受けると、5メートル離れた検査表が見えるかを調べられます。このとき調べられているのが遠くを見る目の機能で、視力とはこの良し悪しのことです。では、眼鏡をかける人と私たち弱視者はどこが違うのでしょうか。

まず第一に、弱視者は眼鏡やコンタクトレンズを使っても回復しません。眼鏡をかける人は、『屈折異常』といって、目に入った映像のピントが合わないという症状があり、眼鏡などでピントを合わせています。ちなみにこの状態が『近視』や『遠視』といわれます。ですが弱視者の場合は、目の中の組織が白くにごったり、映像を受け取る網膜が傷ついたり、脳に伝える神経細胞が萎縮するといった原因で視力が落ていますので、眼鏡などで治すことができません。

第二に、遠くのモノの見え方が違います。眼鏡をかける人が眼鏡を外すと、『モノがピンボケしたように見える』といわれますが、弱視者にとっては、『ピントは合っているが大雑把に見える』、『くっきり見えてるつもりなのに、細かいところが潰れて分からない』といった感覚なのです。また、病気によっては、『白い霧の中からモノを見ている』、『黒いゴミが目の前にかぶさった状態でモノを見ている』などの見え方をするといわれています。

生活上での対策・工夫

弱視者は眼鏡やコンタクトレンズが使えないので、モノを見る方法を工夫したり、福祉機器を活用することで、遠くのモノをなるべく見えるようにしています。

見る方法の工夫とは、見たいモノに近づいたり、モノに近づけない場合には『大雑把に見える』モノが何か記憶やカンで判断するなどがあります。遠くを見やすくする福祉機器には、単眼鏡(たんがんきょう、と読みます)という特殊な望遠鏡や、携帯電話などのカメラのズーム機能があります。