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弱視者問題研究会
Association of People with Low Vision

弱視者と家庭生活

私たちの日常は、家庭生活とは切っても切り離せません。年齢や性別、職業、家族がいるか一人暮らしかの違いはあれど、誰しもがそれぞれの家庭での生活をもっています。そして、それは弱視者(じゃくししゃ)にも当てはまります。視力が弱いことによって、不自由な面やうまくいかないところは確かに存在しますが、それぞれが自分の状態に応じて工夫をしています。

そんな弱視者の生活を『衣』『食』『住』を中心に紹介します。

弱視と衣服・ファッション

視力が弱いと、衣服を選ぶことに困難を感じることがあります。スーツの上下や靴下など、細かい柄を見分けないと合わせられないものがあります。色が見分けにくい人では、普段着のコーディネートにも困ってしまいます。ファッションの話題では、私たち弱視者は街で見かける人々がどんな服を着ているのかよく分からないので、どんな服がオシャレか、今年の流行は何か、自信をもって選べないという事情もあります。

弱視と住まい

日々の家事の中で掃除は大きなウェイトをしめます。弱視者が一番困るのは掃除をすることよりも、どこを掃除するべきか分からないということです。視力が弱いので、部屋のどの辺りが汚れているのか、掃除の後きちんとゴミが取れたか、確認することが難しいのです。

家族と同居していれば代わりに見てもらう、一人暮らしの場合はあらかじめ決めておいた時期や順序で掃除をするといった方法で、確認もれを防ぎます。

日曜大工や家の修繕といった作業は、壊れている箇所を見ることができれば自分でこなす弱視者も多いです。

弱視と料理・食事

目が不自由だと料理はままならないのでは、と疑問に思われる方もおられるかもしれません。料理では刃物やガスの火、熱湯や油を使いますが、危険がないやり方を工夫したり、作業を分担し出来ることに専念することで、安全に調理することができます。また、ミキサーやフードプロセッサー、電磁調理器(IHヒーター)や電子レンジなど、刃物や火に触れなくていい調理器具を活用する方法もあります。

実際に、弱視者がしばしば困るのは、調味料の分量がわかりにくいことです。しょうゆやドレッシングなどをかけすぎたとか、計量カップを使おうとしたが目盛が見えにくいので断念したといったエピソードが笑い話として語られるほどです。